当サイトで紹介しているミネラルコスメは、クレンジング剤が不要で洗顔料だけでおちるミネラルコスメだけ。
メイクはいつも使っている洗顔料で落とすことが可能です。
さらに
筆者も実践している化粧水・乳液・美容液などの基礎化粧品を一切使わない「宇津木式スキンケア」では、
もしメイクをするならば、メイク落としを石けん(純石鹸)ですることを推奨しています。
ミネラルコスメを使う場合で洗顔料についてもシンプルにしたい場合、
宇津木式スキンケアを実践している場合・実践したい場合に知っておきたい最もシンプルな洗顔料「石けん」についてまとめました。
石けんとは
石けんと聞いて何を思い浮かべますか?
見た目から石けんを考えてみると....
白くて丸いシンプルな石けん
オイル成分の多い透明な石けん
カラフルな石けん
用途から石けんを考えてみると....
身体に使う石けん
顔に使う石けん
洗濯や掃除に使う石けん
形状から石けんを考えてみると....
固形石けん
粉石けん
液体石けん
一言で「石けん」といってもこんなにも多岐にわたります。
ただ、もしかしたら今「石けん」として思い浮かべた中に、実は石けんではないものもあるかもしれません。
洗顔料についていえば、固形の洗顔料は石けんと思われがちなのですが、石けんではなく合成界面活性剤でできているものもあります。
石けんの3つの特徴
「石けん」には3つの特徴があります。
- 石けんの原料は動植物の油脂
- 石けんの洗浄成分は『石けん』という界面活性剤であり合成界面活性剤ではない
- 油脂に水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)or 水酸化カリウム(苛性カリ)を加えて作る
いづれも見た目ではわからない、石けんの要素です。
石けんが作られる過程の中で上記の3つを満たしているものが石けんです。
石けんは界面活性剤なのか
界面活性剤と聞くと良いイメージがないと思います。
でも、石けんも界面活性剤の一種です。
界面活性剤とは、分子内に水になじみやすい部分と、油になじみやすい部分を持つ物質の総称。
界面活性剤は、本来混ざり合わない油と水を混ぜることができる物質のことを指しています。
そのため、界面活性剤そのものは洗顔料だけでなくあらゆる洗剤や化粧品、実は食品までに使われているものです。
石けんが選ばれるワケ
石けんは界面活性剤の一種ですが、
石けんは石油を使わない界面活性剤であり、合成界面活性剤ではありません。
先程石けんの特徴で確認したように、石けんの原材料は動物性油脂でした。
そこに、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)or 水酸化カリウム(苛性カリ)を加えて作る、これが石けんという界面活性剤なのです。
つまり、石けんは以下のような特徴を持っており
- 合成界面活性剤ではない
- 石油を使用していない
天然原材料を素材にしたシンプルな界面活性剤というわけです。
石油を使う合成界面活性剤ではないので、肌負担やアレルギーなどの原因になりにくく、肌が弱い方やアレルギーのある方などのボディーソープ・洗顔料や洗剤に石けんが選ばれるのです。
石けん以外の界面活性剤は全て石油系合成界面活性剤と表現されることも
さて、ここまで「石けんとは何なのか」について確認してきましたが、実際に石けんを選ぶ時に見分ける方法について確認していきましょう。
石けんを見分ける方法
洗顔料などの中で石けんベースのものを選ぶ時には、原材料の以下の表示を確認しましょう。
とても簡単です。
- 石けん素地
- 脂肪酸ナトリウム / 脂肪酸カリウム
どちらかの表記があれば石けんです。
石けんの原料表示は『石けん素地』と書かれている場合と、『脂肪酸ナトリウム』『脂肪酸カリウム』と書かれている場合があります。
石けん素地には「石けん素地」と「カリ石けん素地」があります。石けん素地は、水酸化ナトリウムで反応させてできた石鹸で、固形や粉のタイプの原材料となり、カリ石けん素地は、水酸化カリウムで反応させてできた石鹸で、液体タイプの原材料となるのが基本です。
化粧石けん
石けんの原料表示は『石けん素地』と書かれている場合と、『脂肪酸ナトリウム』『脂肪酸カリウム』と書かれている場合があるわけですが
なぜ、同じものを異なる表記にするのでしょうか?
原料表示の違いには理由があります。
当記事の冒頭で、石けんが多岐に渡ることを確認しました。
用途で考えると
身体に使う石けん
顔に使う石けん
洗濯や掃除に使う石けん
などがありましたね。
このうち、身体や顔などの素肌に使うものとして販売されている石けんの場合は、石けんの原材料表示が「石けん素地」となります。
一方で、洗濯洗剤など身体や肌に使う以外の用途としての石けんの場合は、原材料表示が『脂肪酸ナトリウム』『脂肪酸カリウム』となります。
つまり、石けんのうち身体やお顔に使える「化粧石けん」の場合は、石けん素地と表記されているということです。
石けんと純石けん
石けんの見分け方を確認したところで、石けんの中には更に純石鹸があるのを聞いたことがありますか?
石けんと純石鹸の違い
純石けんはその名前が表しているように、
原材料のうち石けん素地93%以上のものを純石けんと呼びます。
- 石けん:石けん素地が使われているもの
- 純石けん:石けんのうち石けん素地100%のもの
石けん素地が使われていれば石けんに分類され、そのうち石けん素地93%の石けんが「純石鹸」と呼ばれます。
純石けんの基準
純石鹸はその名前から想像すると石けん素地100%と思うところですが、
石けん素地(脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム)が93%以上であれば純石けんと表記することが出来ます。
化粧用・浴用石けんを定めている薬事法で決められた基準に基づいています
純石けんは石けん素地100%である必要はありません。
石けん素地100%の純石けん
石けん素地93%以上で、純石鹸と表記することが可能ですが
石けん素地100%の純石鹸もあります。
代表的な純石鹸はこちら。
石けん素地100%の純石鹸
石けん素地100%の純石鹸はそう多くはなく、歴史あるメーカーが昔から作っていることが多いです。
石けん素地100%の純石鹸
純石けんの例として『シャボン玉石けん浴用』の原材料表示をみてみましょう。
石けん素地100%と表面に表記があり
原材料には石けん素地としか表記がありませんね。
間違いなく、石けん素地100%の純石鹸です。
純石けんの選び方
純石鹸は石けん素地93%以上のもの
先程あげた3つの純石鹸は全て石けん素地100%の最もシンプルな石けんと言えます。
上記3メーカーの固形石鹸は、石けん素地100%なので成分表示に差はありません。
しかし、原材料に使われている油脂の種類や作り方が異なるため、洗い上がりに差がでます。
もちろん、それが肌に合う合わないに影響することもあります。
【まとめ】石けん・純石鹸について
最もシンプルな洗顔料「石けん」とは何なのか。について確認してきました。
石けんにはこんな特徴がありました。
- 石けんも界面活性剤の一つ
- 石けんの原材料は石油ではない点が合成界面活性剤との違い
- 石けん素地と表示されていればお顔や身体に使える石けん
- 純石鹸は石けん素地93%以上のものを指す
石けんは、ミネラルコスメのメイク落としとして使うことも出来ます。
石けん洗顔をはじめる場合にどの石けんにしようか迷ったら、最もシンプルな原料で作られた純石けんをまずは選ぶと良いでしょう。
ただ、洗顔料として石けんを選ぶ際に、知っておきたいことは
”石けん素地100%純石けんがベストとは限らない”ということです。
というのも、純石けんは材料がシンプルという意味では肌に優しいのですが、洗浄成分も比較的強いため、場合によっては刺激が強い場合もあります。
その点を考慮した上で自分に合う石けんを選ぶといいでしょう。
辿り着いた石けん
筆者は、基礎化粧品を一切使わない宇津木式スキンケアを実践しているので、ミネラルコスメの洗顔料も純石鹸から始めました。
宇津木式スキンケアを実践し始めてだいぶ経った頃、もう自分流にしてもいいかなと思えた時、
自分に合う石けんを探そうと思い試した結果、今はetvos(エトヴォス)の「クリアソープバー」に落ち着いています。
番外編「宇津木式スキンケア実践者」の場合
宇津木式スキンケアにおいては、仮にメイクをする場合のメイク落としてとしては、石けんのうち純石鹸が推奨されています。
そのため、純石けんがベターな選択といえるでしょう。
宇津木式スキンケアを実践している場合は「純石鹸」を第一選択としてお勧めします。
いま筆者自身は純石鹸から卒業していると書いておいて「なぜ?」と思われるかもしれませんが
それが宇津木式スキンケアの基本的なやり方であり、これまで化粧品にどっぷり使っていた肌を戻すには基本的なやり方を実践したほうがいいです。
まずはその通りに実践して不要のものをマイナスしたのちに、本当に必要なものを足していってあげてください。
ただし、もし純石けんが合わない場合には、純石鹸に固執する必要はないと個人的には思っています。
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