ミネラルコスメを選んでいる方は特にお肌への負担を気遣っている方々だと思います。
お肌に優しい化粧品を選んでいるからこそこの原材料ってなに?と気になることがありますよね。
この記事では、ミネラルコスメの原材料に使用される天然鉱物成分や天然鉱物以外でも化粧品によく使用される原材料について記載しています。
目次
ミネラルコスメの原材料
「天然鉱物」
酸化亜鉛
亜鉛を熱で酸化、または炭酸亜鉛を熱分解して製造。紫外線カット効果(白色顔料の紫外線散乱)。消炎作用や収れん作用。
酸化チタン
ルチルやチタン鉄鉱の主成分。
酸化鉄
ルチルやチタン鉄鉱の主成分。鉄を酸化させて製造。酸化により、化合物の状態が安定しやすくなる。,紫外線カット効果(白色顔料の紫外線散乱)。白色顔料の紫外線散乱は、紫外線吸収剤よりも肌に優しい。古くから使用されている成分で、毒性もない。天然顔料としてファンデーションの色味を調整する。
水酸化AI(アルミニウム)
ギブス石に存在する成分。紫外線錯乱剤である酸化チタンや酸化亜鉛は、紫外線にあたると活性酸素が発生するため、水酸化AI(アルミニウム)で酸化チタンや酸化亜鉛をコーティングしている。
シリカ
ケイ素、珪素とも。鉱物。水に溶けた状態で人の体内にも存在。, 自然の美肌成分。肌のハリや弾力の元であるコラーゲンの再生・構築・補強・維持を助ける。近年注目の成分。
シルク
絹。シルクを構成する天然のタンパク質成分「セリシン」は、人間の肌に近い性質を持つ。セリシンのアミノ酸組成は人のお肌の天然保湿成分(NMF)とよく似ている。,コラーゲンに勝るほどの水分キープ力。高い保湿力。肌なじみの良さ。ビタミンCとならぶ抗酸化成分をもつ。紫外線カットを行う。シルクを構成する天然のタンパク質成分「セリシン」は紫外線を吸収しながら、さらにその抗酸化作用によってメラニン色素にも働きかける。
マイカ
"雲母(うんも)・きららとも呼ばれ、光沢のある天然の鉱石。水晶などに含まれるケイ素などの元素が主成分。 , パール効果。ツヤ感。上品な光沢感。滑らかでファンデーションのノビを良くする。
タルク
滑石(かっせき)という柔らかい結晶性鉱物を粉末にしたもの。滑石という字の通り滑り易い性質を持っているため、滑らかさのために使用される。
タルクは、天然鉱物の一種ですが、その危険性も指摘されているために、タルクフリーをポリシーとするミネラルコスメブランドもあります。
タルクフリーのミネラルコスメで代表的なのが、当サイトで厳選の上紹介しているエトヴォス・ヴァントルテ・オンリーミネラルの3ブランドです。
ミネラルコスメの原材料
「天然鉱物以外の化粧品成分」
【あ行】
(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマー
コポリマーとは、共重合体(きょうじゅうごうたい)という意味。つまり、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)コポリマーとは、(アクリレーツ/アクリル酸エチルヘキシル)2つのモノマーを合わせたものである。
マスカラ・アイライナーに広く使用される。(1) 柔軟で強い被膜が得られる (2) 薄い被膜で光沢が長持ちする (3) 耐水性のある被膜が形成される という特徴があるため、マスカラ・アイライナーだけでなく、つけまつげの粘着液やアイプチなどの成分としても使われることが多い。
危険性は比較的低いとされている。参考:大東化成
アロエベラ液汁
天然加工物。
オキシ塩化ビスマス
鉛と銅の精製過程で出る副産物ビスマスとクロライド(塩素複合物)を水と結合させて得る物質である。
【か行】
カルナウパウロ
南米に生育するカルナウバロウヤシの葉、および葉柄から得られる淡黄色~淡褐色の植物性のワックス。
クエン酸トリイソセチル
クエン酸とイソセチルアルコールの化学合成物質。
グリセリル
通常は〜酸グリセリルなどで表示される。 保湿成分。
【さ行】
ジメチコン
シリコンの一種。シリコンオイルの代表格。合成ポリマー(合成ポリマーは合成樹脂・合成ゴム・合成セルロースのこと)。
ステアリン酸
牛脂、大豆油などの天然油脂を加水分解してつくられる高級脂肪酸。シアバターなどの主成分でもある。動物性・植物性脂肪で最も多く含まれる高級飽和脂肪酸で、抗酸化作用を持つ。酸化チタンのコーティングとしても使用。乳化剤、油剤として、化粧品の硬さなどの調整や成分の安定性を高める。
セチルジメチコン
シリコンオイルの一種。合成ポリマー。
【た行】
窒化ホウ素
合成セラミック。ホウ素および尿素の混合物を過熱合成して作る。カバー力や滑り明るさのコントロールをよくするために入れられる微粉末粒子。ナノ粒子。
トコフェロール
ビタミンEのこと。酸化防止剤の用途で使われることが多い。
トリメチルシロキケイ酸
合成ポリマー
【は行】
プセウドジマツクバエンシス/(オリーブ油/グリセリン/ダイズタンパク)発酵物
本品は、オリーブ油、グリセリン及びダイズタンパクを基質として、酵母の一種 Pseudoxyma tsukubaensis により発酵して得られるもの。配合目的:抗菌剤、エモリエント剤、乳化剤
ペンチレングリコール
多価アルコールの1つ。別名1,2-ペンタンジオール。抗菌に優れており、防腐剤を減らす場合に用いられることが多い。保湿性も併せ持つ。
ホホバ油
ホホバの種子から搾ったオイル 。保湿成分
【ら行】
ラウロイルリシン
アミノ酸の一種であるリシンとラウリン酸との縮合物。皮膚の上での滑りを良くする滑剤として用いられる。また、皮膚の乾燥や、化粧崩れを防ぐ役目もある。他に、シリカや水酸化Alと同様に、酸化チタンや酸化亜鉛といった天然鉱物の微粒子表面をコーティングする役割もある。
【A〜アルファベット】
DPG(ジプロピレングリコール)
多価アルコールの一種。保湿効果や化粧品の伸びをよくするため、テクスチャをよくするために使われる。防腐・抗菌効果も。
PVP(ポリビニルピロリドン)
合成ポリマーの一種。別名でポリビドンやポビドン。安全性は高いとされている。フィルム状で肌の水分を保つ役割や乳化剤の役割がある。