【知っておきたい】
本当にそれミネラルコスメ?
ブランドによって
天然鉱物使用の割合はこんなに違う!
ミネラルファンデーションと名前がついていれば、使われている原料の鉱物は大きく変わらないだろう、どれも肌に優しいだろうと最初は思ってしまいますよね。
実際は、ミネラルファンデーションと名前がついていても使用原料の種類は、かなり多岐に渡ります。
そのミネラルファンデーション、原料は本当に天然鉱物?
という疑問を持ってもらいたくて、せっかくミネラルファンデーションを選ぶのであれば本当に肌に優しいミネラルコスメを選んで欲しくて、この記事を書くことにしました。
当サイトで厳選したミネラルコスメブランドのファンデーションの成分を確認する前に、
ドラックコスメの代表格メイベリンのミネラルファンデーションを例にとって”ミネラルコスメ”というネーミングの曖昧さをみていきたいと思います。
目次
メイベリンのミネラルファンデーションの成分は本当にミネラル100%なのか
メイベリンのミネラルファンデーションのCMを見たときに、ケミカルコスメの印象が強いメイベリンまでもミネラルファンデーションを出すなんて!と驚きました。
そして、製品情報には『100%ミネラル成分で健康的なつや肌へ』と記載があります。
キャッチコピー:肌の優しさにこだわって成分を厳選。
敏感肌にも使える自然派ミネラルファンデーション (メイベリンHPより)
キャッチフレーズを鵜呑みにしてメイベリンのミネラルファンデーションの成分は100%ミネラル成分なんだ!と思ってしまっても仕方がありません。
ここではメイベリンのピュアミネラルパウダーファンデーションの原材料を例にとって、本当に天然鉱物でできているのか詳しく確認してみましょう。
【メイベリンのピュアミネラルパウダーファンデーション成分一覧】
成分名 | 天然鉱物 or not | 成分の概要 |
---|---|---|
酸化亜鉛 | ○ | 亜鉛を熱で酸化、または炭酸亜鉛を熱分解して製造。 |
酸化チタン | ○ | ルチルやチタン鉄鉱の主成分。 |
酸化鉄 | ○ | 鉄を酸化させて製造。 |
タルク | ○ | 滑石という柔らかい結晶性鉱物物を粉末にしたもの。 |
窒化ホウ素 | × | 合成セラミック。ホウ素および尿素の混合物を過熱合成して作る。カバー力や滑り明るさのコントロールをよくするために入れられる微粉末粒子。ナノ粒子。 |
カルナウパウロ | × | 南米に生育するカルナウバロウヤシの葉、および葉柄から得られる淡黄色~淡褐色の植物性のワックス。鉱物ではない。 |
ジメチコン | × | シリコンオイルの代表格。合成ポリマー(合成ポリマーは合成樹脂・合成ゴム・合成セルロースのこと)。 |
セチルジメチコン | × | シリコンオイルの一種。合成ポリマー。 |
トリメチルシロキケイ酸 | × | 合成ポリマー。 |
クエン酸トリイソセチル | × | クエン酸とイソセチルアルコールの化学合成物質。 |
アロエベラ液汁 | × | 天然加工物。鉱物ではない。 |
トコフェロール | × | ビタミンEのこと。酸化防止剤の用途で使われることが多い。 |
オキシ塩化ビスマス | × | 鉛と銅の精製過程で出る副産物ビスマスとクロライド(塩素複合物)を水と結合させて得る物質である。 |
なんと、メイベリンのミネラルパウダーの原材料13成分のうち天然鉱物に分類される原料はたった4つのみ!
各々の成分の善し悪しも気になるところかもしれませんが、
ここで注目したいのは100%ミネラル成分とうたっている製品でも、成分を詳しくみると100%ミネラル成分とはかけ離れた成分表示であるということ。です。
ミネラルコスメという表示
メイベリンのミネラルファンデーションの成分で確認できたように、「ミネラルコスメ」「ミネラルファンデーション」と表示されていたり商品名にあったとしてもそれが求めているミネラルコスメであるかどうかは、成分をしっかりと見る必要があります。
そもそも「ミネラルコスメ」が何を指しているのかについては別の記事に書いています。
ミネラルコスメとは一体どんな化粧品のこと? 【ミネラルコスメの定義】 ミネラルコスメとは一体どんな化粧品? 肌に優しいと人気のミネラルコスメやミ ...
【ミネラルコスメの定義】ミネラルコスメとは一体どんな化粧品?
メイベリンのミネラルファンデーションには”100%ミネラル成分”と表示しているものの、原材料13種のうち31%にあたる4種しか天然鉱物が含まれていないことがわかりました。
そして、ミネラルコスメ=ノンケミカルコスメだと思いがちですが、合成ポリマーなどの化学物質も原料に含まれていました。
それなのに「ミネラルコスメ」って言えてしまう。

だからユーザーは「ミネラルコスメ」という言葉だけを信じて商品を選んではいけないんです。
人気の高まりから「ミネラルコスメ」とする商品はかなり多くなりました。
でも実際に信頼するに足りるミネラルコスメはほんの一握り。
だから、このサイトでも本当に選び抜いたミネラルコスメしか取り上げていません。
次に、メイベリンの比較対象として当サイトで取り上げているミネラルコスメの代表格3ブランド『ヴァントルテ』『エトヴォス』『オンリーミネラル』、つまりここでいう本当のミネラルコスメの成分を確認してみましょう。
これがミネラルコスメだ!
当サイトで選んでいるミネラルファンデーションの原料を比較
厳選3ミネラルブランドの全成分表示
ミネラルコスメと一言にいっても、様々な原材料のものが存在するのが分かると思います。
まず以下表が『ヴァントルテ』『エトヴォス』『オンリーミネラル』の代表的なミネラルファンデーションの全成分表示です。
【厳選ミネラルコスメ3ブランドの代表的ミネラルファンデーション全成分表示】
厳選ミネラルコスメ | 全成分表示 |
---|---|
ヴァントルテ(VINTORET) ミネラルシルクファンデーション | マイカ、酸化亜鉛、酸化チタン、シリカ、シルク、水酸化AI、酸化鉄 |
エトヴォス(etvos) ディアミネラルファンデーション | マイカ、シリカ、酸化亜鉛、ステアリン酸、酸化チタン、水酸化Al、酸化鉄 |
オンリーミネラル(ONLY MINERAL) ミネラルファンデーション | マイカ、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛 、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、グリセリル、ホホバ油 |
ミネラルファンデーションに使われている原材料の種類が、そもそも少ないことがまず注目すべきポイント。
そして、上記3つのミネラルファンデーションについては天然成分100%であり、そのうち天然鉱物が占める割合は57〜83%となっています。
オンリーミネラルは保湿成分としてグリセリル・ホホバ油が入っているのが、etvosやヴァントルテと異なっている点。
ホホバ油は植物の種子から搾取した油であり、天然原料の代表格。グリセリルも同様天然鉱物に分類されない、天然原料です。
『ヴァントルテ』『エトヴォス』『オンリーミネラル』にもリキッドミネラルファンデーションなどのラインナップがあり、それらの成分はもっと複雑であることに注意してください。最もシンプルな成分が良い場合は、パウダーミネラルファンデーションを選びましょう。
次に、3ブランド『ヴァントルテ』『エトヴォス』『オンリーミネラル』に含まれる成分の有無を一覧で比較してみましょう。
厳選3ミネラルブランドの全成分比較
【厳選ミネラルコスメ3ブランドの代表的ミネラルファンデーション成分比較】
V:ヴァントルテ E:エトヴォス O:オンリーミネラル
天然鉱物 | V | E | O | 成分の特徴と役割 |
---|---|---|---|---|
マイカ | ○ | ○ | ○ | "雲母(うんも)・きららとも呼ばれ、光沢のある天然の鉱石。水晶などに含まれるケイ素などの元素が主成分。 , パール効果。ツヤ感。上品な光沢感。滑らかでファンデーションのノビを良くする。 |
酸化亜鉛 | ○ | ○ | ○ | 亜鉛を熱で酸化、または炭酸亜鉛を熱分解して製造 , 紫外線カット効果(白色顔料の紫外線散乱)。消炎作用や収れん作用。 |
酸化チタン | ○ | ○ | ○ | ルチルやチタン鉄鉱の主成分。酸化により、化合物の状態が安定しやすくなる。,紫外線カット効果(白色顔料の紫外線散乱)。白色顔料の紫外線散乱は、紫外線吸収剤よりも肌に優しい。" |
シリカ | ○ | ○ | ○ | ケイ素、珪素とも。鉱物。水に溶けた状態で人の体内にも存在。, 自然の美肌成分。肌のハリや弾力の元であるコラーゲンの再生・構築・補強・維持を助ける。近年注目の成分。 |
シルク | ○ | - | - | 絹。シルクを構成する天然のタンパク質成分「セリシン」は、人間の肌に近い性質を持つ。セリシンのアミノ酸組成は人のお肌の天然保湿成分(NMF)とよく似ている。, コラーゲンに勝るほどの水分キープ力。高い保湿力。肌なじみの良さ。ビタミンCとならぶ抗酸化成分をもつ。紫外線カットを行い、。セリシンは紫外線を吸収しながら、さらにその抗酸化作用によってメラニン色素にも働きかける。 |
水酸化AI(アルミニウム) | ○ | ○ | - | ギブス石に存在する成分。,紫外線錯乱剤である酸化チタンや酸化亜鉛は、紫外線にあたると活性酸素が発生するため、水酸化AI(アルミニウム)で酸化チタンや酸化亜鉛をコーティングしている。 |
酸化鉄 | ○ | ○ | ○ | 鉄を酸化させて製造。古くから使用されている成分で、毒性もない。; 天然顔料としてファンデーションの色味を調整する。 |
ステアリン酸 | - | ○ | ○ | シアバターなどの主成分。, 動物性・植物性脂肪で最も多く含まれる高級飽和脂肪酸で、抗酸化作用を持つ。酸化チタンのコーティングとしても使用。 |
グリセリル | - | - | ○ | 通常は〜酸グリセリルなどで表示される , 保湿成分 |
ホホバ油 | - | - | ○ | ホホバの種子から搾ったオイル , 保湿成分 |
ヴァントルテ | エトヴォス | オンリーミネラル | |
---|---|---|---|
原材料の全成分数 | 6 | 6 | 7 |
天然成分割合 | 100% | 100% | 100% |
天然鉱物割合 | 83% | 83% | 57% |
成分参考ファンデーション
・ヴァントルテ:ミネラルシルクファンデーション
・エトヴォス:ディアミネラルファンデーション
・オンリーミネラル:オンリーミネラルファンデーション
※天然鉱物の割合 = 天然鉱物の原料数 ÷ 総原料数
石けんで落とせるミネラルコスメの代表格3ブランド『ヴァントルテ』『エトヴォス』『オンリーミネラル』の成分は基本的に似ているものの、オンリーミネラルのみ天然成分の保湿剤を2種加えている事で天然鉱物の割合が57%と低くなっています。
『ヴァントルテ』『エトヴォス』は天然鉱物の割合が83%、6種類の原料のうちたった1種類だけ天然鉱物以外の天然原料を使用。
『オンリーミネラル』天然鉱物含有割合の数値57%は2ブランドと比較すると低く感じますが、各ブランドは原料の分量については公表しておらず、オンリーミネラルに含まれる天然鉱物以外の天然成分グリセリル・ホホバ油は成分表示の末尾に書かれていることからも57%という数値以上に天然鉱物の割合が高い可能性があります。
当サイトで厳選した3ブランド『ヴァントルテ』『エトヴォス』『オンリーミネラル』の成分を詳しく見ましたので、特徴も押さえておきましょう。
成分からみる3ブランドのミネラルファンデーション特徴の違い
ヴァントルテ
注目成分:シルク
- シルク入化粧品なども発売されているようにシルクは近年注目されている成分
- 天然成分でありながら、人間の肌にもつ天然保湿成分(NMF)と同じ成分がシルクに含まれている点は魅力的
- ヴァントルテは、なめらかさがあるパウダー
エトヴォス
注目成分:マイカ
- エトヴォスは最もシンプルで特徴的な美容成分は含まれていないともいえるが、徹底的に肌に優しい理由でもある
- エトヴォスで使用している”マイカ”は精製度合いが高い
- マイカに含まれる不純物が少ないことで肌にのせてから時間が経ち皮脂を含んでも変色する事なくくすみのない肌色のキープをすることが可能
オンリーミネラル
注目成分:グリセリル、ホホバ油
- 天然鉱物ではない天然保湿成分を原材料として使用
- そのため、ヴァントルテやエトヴォスと比較すると天然鉱物の割合は低い
- ホホバ油は天然オイルであり人の皮脂に近い脂質のため安全性は高い
オンリーミネラル(ONLY MINERAL)の成分表示で一つ気になる点といえば、グリセリルについては成分表示。
グリセリルは「グリセリル」とだけ書かれることは少なく、「〜酸グリセリル」「トリグリセリル」などの表記が一般的な為グリセリルについては曖昧さが残ります。
ミネラルコスメと天然鉱物割合のまとめ
この記事では、一言で「ミネラルファンデーション」といってもミネラルコスメブランドによって使用している天然鉱物の割合や種類が大きく異なることを「メイベリン」「エトヴォス」「ヴァントルテ」「オンリーミネラル」の代表的なミネラルファンデーションを例にとることで確認してきました。
実際に、メイベリンのミネラルファンデーションがミネラル100%と表示されていても蓋をあけてみれば天然鉱物原料は少ししか使われていないことも分かりました。
また、天然鉱物の割合が低いばかりか、「ミネラルファンデーション」という製品名であっても天然鉱物以外の原料に化学物質が使われていることがあることも分かりました。
その一方で、天然鉱物や天然成分に絞って本当に肌に優しいファンデーションを追求しているブランドがあることも分かりました。
今回例としてあげたメイベリンのミネラルファンデーションが悪いわけではありません。ただ、本当にミネラルコスメを使用したいなら、ミネラル100%という表記は、食べ物における無添加・オーガニックという表示と似ており、曖昧なルールの中での表示となっていることを知っておく必要があるでしょう。
ミネラルファンデーションを使おうかなと思った方は、少なからず肌への負担を減らしたかったり、肌荒れをよくしたかったり、長い目で見て肌を綺麗にしたい方だと思います。
管理人自身も敏感肌で乾燥肌、合わない化粧品ばかりで、化粧品を使うとアレルギー反応のように顔に湿疹が出てしまうことも。
そんな管理人が「本当に肌に優しいものミネラルコスメ」をと、成分を確認して選んだのがこの記事でも取り上げた「エトヴォス」「ヴァントルテ」「オンリーミネラル」です。
この3ブランド「エトヴォス」「ヴァントルテ」「オンリーミネラル」についてどれが最もおすすめなのか、ランキング形式でポイントと共にまとめていますので、そちらも参考にしてみてくださいね。
敏感肌の管理人が厳選したミネラルコスメブランドTOP3ランキング!
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